板紙(厚紙)の断裁加工とは?高精度なカットを実現する技術と注意点

板紙(厚紙)の断裁加工とは?高精度なカットを実現する技術と注意点

「板紙」や「厚紙」を正確にカット(断裁)したい、というニーズはありませんか?

板紙は一般的な薄い紙とは異なり、その厚みや硬さから、断裁加工には専門的な技術と設備が必要です。精度の低い加工では、断面が荒れたり、寸法にズレが生じたりと、製品の品質に直結する問題が発生する可能性があります。

この記事では、板紙の断裁加工の基本、その重要性、そして加工における注意点について、紙加工のプロが解説します。板紙の断裁加工を検討されている企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

そもそも「板紙(いたがみ)」とは?

板紙とは、一般的な紙よりも厚く、硬さ(腰の強さ)がある紙の総称です。厚みは通常0.3mm以上で、強度や剛性が求められる用途に使用されます。商品パッケージ、台紙、書籍の表紙、ファイルの芯材など、私たちの生活や産業のさまざまな場面で活躍しています。

一般的な紙(非塗工紙や塗工紙)との最も大きな違いは、その「厚み」と「硬さ」にあります。通常のコピー用紙や印刷用紙の厚みが0.1mm前後であるのに対し、板紙は数倍から十数倍の厚みを持ちます。この厚みが、自立性や保護性といった機能を生み出しているのです。

板紙にはいくつかの種類があり、用途に応じて使い分けられています。代表的なものとしては、表面が滑らかで印刷適性に優れた「コートボール」、再生紙を原料とした「チップボール」、強度を重視した「白ボール」などがあります。それぞれの特性を理解した上で、適切な断裁加工を施すことが重要です。

紙加工における「断裁加工」とは?

断裁加工とは、印刷物や紙束を、指定された寸法に直線で切り揃える加工のことです。紙製品の製造工程において、最も基本的でありながら、製品の完成度を左右する重要な工程と言えます。

この加工には、断裁機(カッター)やギロチンと呼ばれる専用の機械が使用されます。これらの機械は、鋭利な刃を高圧で紙に押し当てることで、一度に大量の紙を正確にカットすることができます。機械の種類や性能によって、対応できる紙の厚みや枚数、精度が異なります。

「切る」という作業自体は、ハサミやカッターナイフでも可能ですが、断裁加工との違いは歴然です。断裁機による加工は、精度が高く、寸法のばらつきが極めて少ないという特徴があります。また、処理速度が速く、一度に大量の紙を同じ寸法にカットできるため、量産性にも優れています。さらに、断面が美しく仕上がることも、専用機械ならではのメリットです。

製品として流通する紙製品には、ミリ単位、場合によってはそれ以下の精度が求められます。このような高い要求水準を満たすためには、断裁加工の専門技術と設備が不可欠なのです。

板紙(厚紙)の断裁加工が難しい理由

板紙(厚紙)の断裁加工が難しい理由

板紙の断裁加工は、一般的な薄い紙の断裁と比べて、より高度な技術と注意が必要です。その理由を、3つの観点から解説します。

厚みと硬さへの対応

板紙は厚く硬いため、薄い紙と同じ圧力では切ることができません。刃を紙に押し当てる際に、より高い圧力が必要になります。しかし、単純に圧力を上げれば良いというわけではありません。板紙の種類や状態、積層枚数などに応じて、適切な圧力を見極める必要があります。機械の設定や刃の状態も、仕上がりに大きく影響します。

断面品質の維持

板紙の断裁で最も気を配るべきポイントが、断面の品質です。圧力が強すぎると、断面が潰れてしまったり、紙の層が剥がれたりする可能性があります。逆に圧力が弱すぎると、断面に毛羽立ち(バリ)が発生し、見た目や触感が悪くなります。

特に、板紙を複数枚重ねて断裁する場合、上下の紙で断面の状態が異なることもあります。美しく均一な断面を実現するには、紙の特性を深く理解し、機械の調整を繊細に行う必要があります。

精度の維持

板紙は厚みがあるため、一度に多くの枚数を重ねて断裁すると、「断裁ズレ」が起きやすくなります。これは、刃が紙の束に入る際、厚みによる抵抗で、下の方の紙がわずかにずれてしまう現象です。わずか数ミリのズレでも、製品として使用する際には大きな問題になることがあります。

この問題を防ぐには、一度に断裁する枚数を適切に調整したり、紙の固定方法を工夫したりする必要があります。また、刃の角度や鋭さ、機械のメンテナンス状態なども、精度に影響を与える要因です。

これらの理由から、板紙の断裁加工には、豊富な経験と専門的なノウハウが求められるのです。

厚紙・板紙の高精度な断裁加工ならサンロールグループへ

厚紙・板紙の高精度な断裁加工ならサンロールグループへ

サンロールグループは、長年にわたり紙加工に特化してきた専門企業です。豊富な実績と高度な技術力で、お客様のさまざまなニーズにお応えしています。

弊社は、長年の紙加工で培ったノウハウと専用設備を活かし、板紙(厚紙)の断裁加工にも対応しています。紙の種類や厚み、用途に応じて最適な加工方法をご提案し、精度の高いカットを実現します。

精度の高いカットはもちろん、紙の特性を見極めた美しい仕上がりをご提供します。断面の品質にもこだわり、製品としての完成度を高めるお手伝いをいたします。小ロットから大ロットまで、柔軟に対応可能です。

板紙の断裁加工でお困りの方、信頼できる加工業者をお探しの方は、ぜひ一度サンロールグループにご相談ください。専門スタッフが、お客様のご要望を丁寧にお伺いし、最適なソリューションをご提案させていただきます。

まとめ

板紙(厚紙)の断裁加工は、その厚みと硬さから、一般的な紙とは異なる専門的な技術が必要です。適切な圧力調整、断面品質の維持、高い寸法精度の確保など、クリアすべき課題が複数あります。

高精度なカットや綺麗な断面を求める場合は、専用の設備を持ち、豊富な経験を有する加工業者に依頼することが重要です。板紙の特性を理解し、適切な加工を施すことで、製品の品質と完成度が大きく向上します。

板紙の断裁加工を検討される際は、加工業者の技術力や実績をしっかりと確認し、信頼できるパートナーを選ぶことをおすすめします。

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