厚紙の抜き加工とは?特徴と注意点をわかりやすく解説

厚紙の抜き加工とは?特徴と注意点をわかりやすく解説

パッケージや台紙、什器などに使用される「厚紙」は、強度と質感を兼ね備えた便利な紙素材です。この厚紙を製品の形状に整える工程として欠かせないのが「抜き加工」です。

しかし、厚紙は素材としての特性上、加工時にいくつかの注意点があります。この記事では、厚紙の抜き加工における基本と、押さえておきたいポイントをわかりやすくご紹介します。

目次

厚紙の抜き加工とは?

抜き加工とは、金型を用いて紙を所定の形に打ち抜く加工方法で、量産や整形に適した工法です。厚紙のような高い強度を持つ素材では、トムソン型(木型に刃を埋め込んだ抜き型)を使ったプレス加工が広く用いられています。

厚みのある紙は断面が目立ちやすいため、仕上がりの美しさを保つには刃型の精度や刃圧の調整が重要です。また、厚紙は薄紙に比べて加工時の負荷が大きく、刃型や加工機への負担も考慮する必要があります。

厚紙の抜き加工で注意すべきポイント

厚紙の抜き加工で注意すべきポイント

素材の厚みに応じた刃圧調整が必要

厚紙は一般的な用紙よりも高い圧力が必要になりますが、過剰な刃圧をかけると断面のつぶれやバリの発生が起きることがあります。紙厚や紙質に応じて、適切な刃物設定が求められます。

刃圧が不足すると切断不良が発生し、製品として使用できなくなる可能性があります。一方で、刃圧が強すぎると紙の繊維がつぶれたり、断面が荒れたりして、見た目の品質が低下します。素材ごとに最適な条件を見極めることが大切です。

紙の繊維方向と流れ目の考慮

厚紙でも、紙には「繊維の流れ(流れ目)」があります。この流れ目に対して直角に加工を行うと割れやすくなる場合があるため、設計段階での流れ目の確認や、加工方向の工夫が重要です。

特に折り加工を伴う製品や、細長い形状の製品では、流れ目の方向が製品の強度や仕上がりに大きく影響します。可能な限り、流れ目と平行になるように設計することで、割れやひび割れを防ぐことができます。

厚紙の抜き加工ならサンロールグループにお任せ

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厚紙の抜き加工なら、紙加工を専門に行うサンロールグループにご相談ください。

サンロールグループでは、厚紙の特性に配慮した刃型設計・刃圧調整に取り組んでいます。断面仕上げにも配慮し、品質の安定を心がけています。

小ロットから大量生産まで、製品仕様に合わせた対応を行っています。まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

厚紙の抜き加工では、素材の厚みや構造に応じた加工設計と刃圧調整が必要です。見た目の仕上がりや寸法の安定性を保つには、経験と知識のある加工業者に依頼するのが安心です。

サンロールグループでは、厚紙の特性を踏まえた丁寧な抜き加工で、用途に応じた製品づくりをサポートしております。

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