クラフト紙のスリット加工とは?厚紙でも美しく仕上げるポイント

包装資材や紙袋、ラベルなどに幅広く使われるクラフト紙。
その優れた強度と耐久性から、重量物の包装や持ち運び用途に欠かせない素材として、さまざまな産業分野で活用されています。また、近年では環境意識の高まりとともに、プラスチック代替素材としても注目を集めており、需要はますます拡大しています。
強度が高くコシのある素材ですが、その分スリット加工には刃物やテンション調整などの技術が求められます。薄い紙とは異なるアプローチが必要で、適切な加工技術がなければ、切断面の品質低下や寸法精度の問題が発生します。
この記事では、クラフト紙のスリット加工で押さえておくべき基本と注意点を、紙加工の専門家であるサンロールグループが解説します。クラフト紙を包装材・資材・ラベルなどに使用しているメーカー担当者や印刷加工会社の担当者の方は、ぜひご参考ください。
クラフト紙のスリット加工とは?(加工の基本)
スリット加工とは、ロール状の紙を指定の幅にカットする加工です。大きなマスターロールから、製品に必要な幅の小巻を複数作り出すことで、後工程での取り扱いを効率化し、製造コストの削減にも貢献します。
クラフト紙は厚みや硬さがあり、刃の選定や巻取りテンションが重要になります。一般的なコピー用紙や薄い印刷用紙とは物性が大きく異なるため、スリット加工機の設定も専用の調整が必要です。特に厚手のクラフト紙では、刃にかかる負荷が大きく、切断時の摩擦も増加するため、より高度な技術が求められます。
用途としては、包装材(緩衝材、ラッピングペーパー)、粘着テープの基材、パッケージの内装材、紙袋の原反、ラベル用紙、封筒、米袋などの食品包装など、幅広い産業分野で活用されています。これらの用途では、指定幅の精度が製品品質に直結するため、高精度なスリット加工が不可欠です。
クラフト紙スリット加工で気をつけたいポイント

クラフト紙のスリット加工では、素材特性に応じた3つの重要なポイントがあります。
ポイント1:刃の摩耗と切断面の毛羽立ち
厚みのあるクラフト紙は刃の摩耗が早く、切断面が粗くなりやすいという特徴があります。クラフト紙の繊維は長く強靭なため、刃が紙を切断する際の抵抗が大きく、刃先が摩耗しやすくなります。
刃が摩耗すると、切断面に毛羽立ちが発生し、見た目の品質が低下するだけでなく、繊維が飛散して製品に付着する問題も起こります。特にラベルや粘着テープの基材として使用する場合、切断面の品質は製品性能に直接影響します。
そのため、定期的な刃先の点検や研磨・交換、刃の当て方が重要です。クラフト紙の厚みや密度に応じて、常に刃の状態を監視し、適切なタイミングでメンテナンスを行うことで、安定した切断品質を維持できます。
ポイント2:テンション(張力)管理
クラフト紙のスリット加工では、テンション管理が特に重要です。テンションが強すぎると紙割れやシワの原因になり、弱すぎると巻取り不良につながります。
クラフト紙は強度が高い反面、過度な張力をかけると、紙の端部が裂けたり、巻き取り時にシワが入ったりします。特に厚手のクラフト紙では、巻取りロールの内側と外側で必要なテンションが異なるため、ロール径の変化に応じた細やかな調整が必要です。
また、テンションが不適切だと、スリット後の幅が不安定になったり、巻き姿(ロールの形状)が崩れたりします。美しい巻き姿は、後工程での使いやすさにも影響するため、テンション管理は品質管理の重要な要素です。
クラフト紙のスリット加工ならサンロールグループにお任せ

サンロールグループは、紙加工の専門企業としてクラフト紙をはじめとした厚紙・ロール紙のスリット加工に豊富な実績があります。
長年の経験で培った技術とノウハウにより、素材特性に応じた刃物管理とテンション制御で、安定した仕上がりを実現します。クラフト紙の厚みや密度、用途に合わせた最適な加工条件を設定し、毛羽立ちのない美しい切断面と、高精度な幅精度をお約束いたします。
未晒クラフト(茶色)、晒クラフト(白色)の両方に対応しており、包装材、粘着テープ基材、ラベル用紙など、さまざまな用途のスリット加工を承ります。
クラフト紙のスリット加工ならサンロールグループにお任せください。用途やロットに合わせた最適な加工方法をご提案いたします。小ロットから大ロットまで柔軟に対応し、お客様の製造工程を強力にサポートいたします。
まとめ
クラフト紙は丈夫で扱いやすい反面、スリット加工には高い精度と経験が求められる素材です。その強度と厚みゆえに、刃の摩耗が早く、テンション管理も繊細な調整が必要となります。
刃の管理・テンション調整・刃の当て方が仕上がりの美しさを左右します。これらの要素を適切にコントロールすることで、切断面の品質、寸法精度、そして後工程での使いやすさが大きく向上します。
紙加工専門のサンロールグループでは、こうした課題を踏まえた最適な加工体制で、お客様の品質要求に応えています。クラフト紙のスリット加工をご検討の際は、豊富な実績と確かな技術を持つ専門業者への依頼が、製品品質を確保する重要なポイントとなります。
