ラミネート紙のスリット加工とは?多層素材を高精度に仕上げるポイント

ラミネート紙のスリット加工とは?多層素材を高精度に仕上げるポイント

ラミネート紙は、紙とフィルムを貼り合わせることで強度や防湿性を高めた複合素材です。

単一素材では得られない優れた機能性により、食品包装、医薬品パッケージ、工業用ラベルなど、高い品質が求められる用途で幅広く採用されています。防湿性、遮光性、バリア性など、用途に応じた特性を付加できることが、ラミネート紙の大きな魅力です。

パッケージ、ラベル、各種工業用部材などに使われています。そのスリット加工では、紙とフィルムの特性の違いにより、一般的な紙加工とは異なる配慮が必要です。異なる素材が層状に重なった構造ゆえに、適切な加工技術がなければ、層間剥離や切断面の品質低下などの問題が発生します。

この記事では、ラミネート紙スリット加工の基本と注意点、そしてサンロールグループの対応力をご紹介します。包装材・ラベル・工業用資材などでラミネート紙を使用している製造業や印刷会社の担当者の方は、ぜひご参考ください。

目次

ラミネート紙のスリット加工とは?(基本と用途)

スリット加工とは、ロール状の紙やフィルムを指定の幅にカットする加工です。大きな原反ロールから、製品に必要な幅の小巻を複数作り出すことで、後工程での生産効率を高め、材料の無駄を削減します。

ラミネート紙は「紙+フィルム」「紙+アルミ」など多層構造のため、厚み・硬さ・伸縮率が異なる層を均一に切断する技術が求められます。例えば、紙層は比較的硬く伸びにくい一方、フィルム層は柔軟で伸縮しやすいという特性を持ちます。この異なる特性を持つ素材を同時に、かつ綺麗に切断することが、ラミネート紙加工の難しさです。

主な用途は包装資材(スナック菓子の袋、レトルト食品のパウチなど)、粘着ラベル(飲料ボトルのラベル、商品表示ラベル)、食品パッケージ(紙カップの原反、紙容器の内装材)、工業用基材(電子部品の保護材、建材用シート)などです。これらの用途では、防湿性や強度が製品性能に直結するため、ラミネート層を損傷しない高精度なスリット加工が不可欠です。

ラミネート紙スリット加工で注意すべきポイント

ラミネート紙スリット加工で注意すべきポイント

ラミネート紙のスリット加工では、多層構造特有の3つの重要なポイントがあります。

層の剥離を防ぐテンション管理

ラミネート紙スリット加工における最大の課題が、層間剥離の防止です。過剰な引っ張りテンションは層間剥離の原因になるため、素材ごとの適正張力設定が重要です。

紙とフィルムは接着剤で貼り合わされていますが、過度なテンションがかかると、この接着面に負荷がかかり、層が剥がれてしまうことがあります。特にスリット後の巻き取り工程では、ロールの内側ほど圧力が高くなるため、層間剥離が発生しやすくなります。

また、紙層とフィルム層では伸縮率が異なるため、テンションによる伸びの程度も変わります。このため、適切なテンション設定を行わないと、スリット後に幅がばらついたり、ロールにシワが入ったりします。素材の組み合わせや厚みに応じて、最適なテンション値を見極める経験と技術が求められます。

刃物の選定と摩耗管理

ラミネート紙は多層構造のため、フィルム層によって刃の摩耗が早くなります。定期的な交換や角度調整が必要です。

特にアルミ箔や樹脂フィルムを含むラミネート紙では、紙単体と比べて刃への負荷が大きく、刃の寿命が短くなります。摩耗した刃で加工を続けると、切断面が荒れたり、層間に段差が生じたりして、製品品質が低下します。

そのため、刃の切れ味や角度を定期的に点検し、摩耗の状態に応じて研磨・交換を行うことが重要です。素材ごとの特性を踏まえたメンテナンスを行うことで、層ごとの美しい切断面を保ち、安定した品質を維持できます。

ラミネート紙のスリット加工ならサンロールグループにお任せ

ラミネート紙のスリット加工ならサンロールグループにお任せ

サンロールグループは、紙やフィルム、ラミネート材など多様な素材のスリット加工に対応しています。
長年の紙加工で培った技術とノウハウをもとに、素材特性に合わせた刃物管理とテンション制御を徹底し、均一で美しいスリットを実現します。

ラミネート紙については、素材の構成や厚みによって加工の可否が異なります。
アルミ蒸着フィルムや多層構造材など、一部の素材ではスリット加工が難しい場合もございます。
そのため、まずはお客様のご要望や素材仕様をお知らせいただき、対応可否を確認させていただきます。

ラミネート紙のスリット加工をご検討の際は、ぜひ一度サンロールグループまでお問い合わせください。
試作から量産まで、用途や素材特性に応じた最適な加工方法をご提案いたします。

まとめ

ラミネート紙は多層構造のため、スリット加工では「剥離防止」「刃物精度」が重要です。紙とフィルムという異なる特性を持つ素材を同時に加工するため、単一素材とは異なる高度な技術が求められます。

加工品質を安定させるには、素材特性を理解した専門業者への依頼が安心です。適切なテンション管理、刃物選定のすべてが揃って初めて、高品質なスリット加工が実現します。

サンロールグループでは、長年の紙加工技術をもとに、ラミネート紙をはじめとした複合素材のスリット加工にも対応しています。ラミネート紙のスリット加工をご検討の際は、多層素材の加工実績が豊富な専門業者を選ぶことが、製品品質を確保する重要なポイントとなります。

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